高校入試英語の取り組み方

ヘッチャラ英語学習

文法や単語、語彙力だけでは高得点は難しい

英語の問題においては、今や単なる暗記だけの勉強では高得点は難しいのが本当のところでしょう。

昔は単語だけの発音やアクセントに関する問題がありましたが、それがリスニングに変わり、英作文や長文などでは前後関係を英文等から読み解いていかなければならない形になっています。

普段から教科書を中心に、基本文を覚えることは当然ながら、たくさんの過去問や模擬テストで力を養っていく必要があるでしょう。

ここではテーマごとにチョットした英語問題の解き方のコツなどをお伝えしています。

リスニング問題の対応

高校入試英語におけるリスニングでは、ネイティブが普通の会話で話す速さと比べるとかなり遅く、鮮明に聞こえるようにしてあるので、まずは落ち着いて聴くことに集中しましょう。

私自身もすぐに気が散って別の事を考えてしまうタチなのですが、そういう時はシャドーイングと言って、聞こえてきた言葉をすぐに後をついて発音していく練習がとても良いように思っています。

例えば、He is a guitarist. とかの言葉が出てきたら、その言葉にできるだけ遅れずに続いて自分で発声するのです。

あまり大きな声で言うと次々出てくる言葉が聞き取れないので、適当な声の大きさで発声していきます。

これはいきなり本番では難しいので、日頃から自宅等で練習をして行ってみましょう。

ただ本番の試験では、口だけ静かに動かすような感じで言うようにしないと、周りに迷惑をかけることにもなるでしょうし、監督者から注意を受けることになるかも知れませんので、気を付けて下さい。


さて、リスニングの英文は、大体どこの地域の高校入試でも2回読まれるのが普通なので、1度目のリスニングでよく分からなかったり、聞き取れなかった部分があっても、あまり気にしないようにしましょう。

案外、2回目のリスニングでうまく理解できることがあるものです。

細かいことに気を取られず、目を閉じ流し聴くような感じでも良いかも知れません。

1問目は比較的短く、2問目、3問目となるにつれて少しずつ長くなり、国語の場合と違って、苦手な人にとって必要と思われるような事を書き取って行く時間はほとんどなくなっていくでしょう。

したがって、書き取りは最小限にとどめ、頭の中で内容をまとめていった方が効率的です。

その理由は、書き取って行くうちに次の言葉が効き取れなかったりすることもあるからです。

また、英語では、前の単語と次の単語が繋がって発音されることがよくあるので、そういう部分の発音やリスニング練習を日頃からできれば、これからの英会話練習にも役立ちます。

例えば、Can you は「キャン・ユー」とは言わず、「キャニュ」のような発音に近くなります。

get to や want to など t で終わった後に to が続くと、それぞれ「ゲッテュー」「ウォンテュー」ような発音になります。

ところで、これはかなり会話的な表現で、 want to は wanna と書き、「ワナ」のように発音されることがありますが、中学英語や高校入試の中ではほぼ出てこないでしょうね。

このようなものが他にもたくさんあるので、それぞれに慣れるように、このような発音も、普段からできるだけたくさん聞いておくと良いと思います。

本番では全てが理解できずよく分からなくても、いくつかの単語から内容を推測することができることもあります。

練習によって、語句の一つ一つが塊となって理解できるようになってくるのです。

例えば He's interested in music very much. の be interested in という語句を知っていて、何度も発音練習をしていればすれば、's や in の部分が聞き取れなくても、そう言ったのだろうと推測して理解できるようになるのです。

また、How are you? は「ハウ・アー・ユー」と発音するようなアメリカ人とかはまずいないでしょう。

「ハワーユ」に近く、最初の「ハ」や最後の「ユ」の音さえ聞こえないことが多々あります。

でもこのフレーズはしょっちゅう教科書や参考書等に出てきますし、何より挨拶の定番ですから、全く分からないという人は少ないはずです。

英作文の対応

英作文の問題も、単独で与えらた日本文を英文にするといった、単純なものはあまり出題されなくなっているので、考える力と本当の英語力が必要になっていると思います。

与えられた状況の説明や自分に関する話しなどを、自分の言葉で考えて英語にしなければならない問題が出されることもあります。

そこで基本となるのは、英文法ということにもなると思うのですが、それが苦手な方は、徹底的に一文ずつ暗唱、及び、書けるようになるまで黙々と練習してみて下さい。

さらに余裕があれば、主語や動詞、目的語の部分などを変えて練習をしてみましょう。

例えば、「動物の中で何が一番好きですか。」などと問われるかも知れません。

基本となる例文の一部としては、次にようにできると思います。

I like ( ) the best. Because ( ).

「私は~が一番好きです。なぜならば~だからです。」といったような表現は定番中の定番でしょう。

また、「どんなテレビ番組をよく見ますか。」というような質問であれば、I often watch a music program. などと言えるでしょうし、music program の部分を movie や drama などに置き換えることもできますね。

普段から自分の事に関しては、簡単な英語でも言えるようにしておくと、きっとどこかで役立つはずです。

好きな物だけに限らず、嫌いな物、そしてその理由なども英語にできるようにしておくとさらに良いでしょう。

興味のある話題とかがあればなお良いので、それを簡単な言葉でも良いので英文にする練習は非常に有益だと思います。

もちろん一人では難しいでしょうから、それを学校の英語の先生やALTにちょっと手伝ってもらうという方法がありますよね。

英語長文問題の解き方

長文問題は一番厄介なのですが、大抵最後の問題として出てくるので、断然やる気がなくなってきますよね。

だからと言って、最初に取り組むと時間が掛かり過ぎて、他の問題ができないということにもなりかねません。

長文中で理解することは、「誰が、何を、どうした」という内容です。

これを分かりやすくするには、まず登場人物に印を付けていくと良いと思います。

色ペンが使えないので、出てきた順番に①②③や㋐㋑㋒のように印をしても良いでしょう。

そして登場人物を簡単な図にして、「その人が何をどうしたのか」などのの簡単な意味や訳などを付けても良いかも知れません。

また、大事そうな箇所に自分なりの記号をつけたり、線を引いたりすれば、後で注意が行きやすくなることもあります。

しかし、何でもかんでも訳を付けていくような事は絶対にしないようにしましょう。時間の無駄な消費になります。

長文の中では、中学では習わない単語が「注」のような形で文章の最後に日本語の意味と共に記載されていることがよくあります。

それらの単語の意味などからも、長文の意味内容が少しばかり理解できるかも知れません。


これは全ての部分でやらなければならない事ですが、時間が無くなったら、記号や番号で答える問題には必ず記入しておきましょう。

当たればもうけ、外れても当然と考え、間違っていても別に恥でも何でもありません。

遠慮して空白にする必要は全くありませんよ。

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