日本語と英語の動詞の扱い方
英語で会話をしたり文章を作ったりする時に、まず大事なものは主語と動詞だと思います。
そこで、ここではまず日本語と英語の動詞の使い方を少し考えてみることにします。
そうは言っても、国語の時間に習うようなややこしい文法は扱いませんので、安心して下さい。
まずは、ある程度、日本語と英語の動詞と言われるものの使い方が、どのように違うのかを理解できるようにしていきましょう。
日本語の動詞
動詞とは、基本的にその文字からも分かるように、動きを表す言葉となります。
走る、見る、読む、食べる、聞く、話す・・・など他にもたくさんあります。
そして、この動詞もいくつかの種類に分けることができます。
その中には状態を表す動詞があります。
望む、好む(好き)、似る、所有する(持っている)・・・など他にもたくさんあります。
また、存在を表すものも動詞と呼ばれることがあります。
いる、ある
存在を表す動詞はこの2つだけです。
通常、日本語では動詞は文章の最後に来るので、それをいくつかの文で考えてみましょう。
1.ヒロシは犬が好きです。
2.私たちはよくここに来る。
3.洋子は毎日ケーキを食べます。
4.彼がトムだよ。
5.彼女たちはピアノを弾くのが上手だ。
正式な国語の文法で考えるとチョット違いますが、1、2、3の文では、下線を引いた部分のように、はっきりと動詞を見つけることができます。
しかし、4、5では動詞らしきものをうまく確認できませんよね。
英語の文書を作る時は、主語と動詞を考える必要があるので、4の文章は、「彼がトムです。」と考え直せば理解しやすいかも知れません。
5の文章も「彼女たちはピアノを弾くのが上手です。」と、直せば分りやすくなります。
1の「です」や、5の「だ」は、実は日本語では助動詞と呼ばれるものですが、英語では助動詞は別の使い方(別の単語がある)をするので、ここでは、これも動詞として考えたほうが英文が作りやすくなるでしょう。
英語の動詞
英語の動詞は、日本語の動詞とされるものとチョット違うことがあるので、英語の文章を作る時は、その考え方を少し変える必要があります。
例えば、中学で習う英語の動詞には大きく分けて、be動詞と一般動詞の2つのものがあります。
上記の文章の1、2、3で使われる動詞が一般動詞で、4、5で使われる動詞がbe動詞です。
1.ヒロシは犬が好きです。
Hiroshi likes dogs.
2.私たちはよくここに来る。
We often come here.
3.洋子は毎日ケーキを食べます。
Yoko eats a cake every day.
4.彼がトムだよ(です)。
He is Tom.
5.彼女たちはピアノを弾くのが上手だ(です)。
They are good at playing the piano.
基本的には、英語でも日本語でも、一つの文で使われる動詞は一つと考えておきましょう。
そして、英語では基本的には、動詞の位置は主語の次になります。
①主語②動詞③他の語
さらにこの動詞の部分では
ア.be動詞だけ使う
I am a student.
イ.一般動詞だけ使う
I study English.
ウ.be動詞と一般動詞を同時に使う
I am studying English.
English is used around the world.
このように、まずはこれら3つの場合を使い分けることができればしめたものです。
実はたったこれだけのことが、英語を初めて学ぶ多くの人たちを悩ませているのです。
英語の文章を作るときには、特に①主語②動詞の順番と、動詞の部分の使い方である、ア.イ.ウ.を基本としてしっかりおさえておく必要があります。
また、これらにあてはまらないこともありますが、それはじっくりそれぞれのページで考えていくことにします。
そして、be動詞や一般動詞などの詳しい説明も、このサイトにあるそれぞれのページをご覧になって参考にして下さい。
しかし、動詞の種類が2つもあるからと言って、難しく考えることは全くありません。
これは日々の練習によって、慣れてくれば、非常に簡単な事に気付くはずです。
それでは Just enjoy English!
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