look after と take care of の違いを学習しよう
解説と問題
どちらも「~の世話をする」というように訳されることがありますが、その意味内容は少し違うことがあります。
look after で「~の世話をする」という意味で使われる場合は、子どもや老人など、社会的弱者が対象になることが多いかも知れません。
しかも、これは毎日の習慣的なものの場合です。
take care of は習慣的なものではなく、一定の期間の場合によく使われ、人からの要望に答えたり、問題などに「対処する」という意味でも使われます。
それでは、次の3つの日本文がどのような英文になるか少し考えてみてください。
①真理子は、姉に今夜(姉の)娘の面倒をみてくれるように頼まれた。
②彼は年老いた両親の世話をしているのですか。
※年老いた aged
③この問題にどう対処していいのか分かりません。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Mariko was asked by her sister to take care of her daughter tonight.
面倒をみる(世話をする)のが今夜だけのことなので take care of を使うのがこの場合は適切でしょう。
② Does he look after his aged parents?
世話をするのが習慣的なものになっているようなので、この場合は look after が適しているでしょう。
※ aged が難しければ old にしても通じます。
この例文では Is he looking after his aged parents? と進行形にすると、「いつも世話をしている」という事を強調することができますが、中学英語では、このような習慣的行動は、ただの現在形にするのが当たり前のようになっているので、テストでは気を付けて下さい。
ただ、何もかもがこのように、現在形のかわりに、進行形でも言えるとは限りませんので注意が必要です。
③ I don't know how to take care of this problem.
take care of には「問題を解決する」「問題に対処する」などの意味があるので、ここでは look after は使えません。
※ how to take care of は how I should take care of などのようにも言えますね。
この他、take care はフレンドリーな別れの挨拶にも使われます。
I've got to go now. Take care.
「もう行かなきゃ行けないんだ。じゃあ、またね。」
※イギリスでは Look after yourself. と言うこともあります。