little と small
little と small に共通な日本語の訳は「小さい」となることですね。
しかし、この意味で使われる場合でも、その奥には多少の違いがあり、使い分けなければならない場合もよくあります。
説明と問題
small は、単に「小さい」という意味を表すわけですが、little は、その中に愛情的な気持ちが含まれていることがあります。
ファーストフード店の飲み物では、小さいのを small の S を使いますが、little の L を使うことはありませんね。
その前後の文脈や何に対して使うのかによって、使い分けが生じてきます。
人や物、量に対する大きさなどにおいても、どちらを選ぶかが重要となります。
例えば small money は金の大きさが小さいことで、「小銭」という意味もありますが、この意味では small change や small
coin などのように言うのが普通でしょう。
little money は、お金が少ないことで I have little money. とすると「私はお金をほとんど持っていません。」のような意味になります。
それでは次の2つの日本語を英語にしてみましょう。
① メアリーの犬は小さいです。
② メアリーはかわいくて小さい犬を飼っています。
まず、①はただ単に小さいということを言っているようであれば、もちろん small を使います。
しかし、②は明らかに「かわいい」ということを言っていますので little を使います。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Mary's dog is small.
② Mary has a pretty little dog.
①の場合は名詞が付かずに終わる形になっているので small が little になることは通常ありません。
②の場合も、逆に pretty という単語が付いているので little を small にすることはありません。
また、pretty は cute でも良いでしょう。
「小さい」という意味で比較の形をとる場合、次のように変化するのが普通です。
little → smaller → smallest
small → smaller → smallest
My cat is smaller than yours.
「私の猫はあなたのより小さいです。」
要するに、どちらであっても、比較級は smaller、最上級は smallest を使うということです。
※ little が「少ない」という意味で使われる場合は、比較級が less または lesser で、最上級が least となります。
ただし、アメリカでは little → littler → littlest も、たまにあるようですが、ほとんど見たことが無いので、無理に覚える必要はありません。