late と slow の違いを理解しよう
説明と問題
この2つの単語は、日本語で「遅い」という意味になるので、中学生や初級者の方には、その使い分けがうまくできていない場合がよく見受けられます。
しかし、その違いは日本語でも簡単に説明することができます。
例えば late は、1日のうちで「(時間帯が)遅い」という意味です。
つまり、朝10時に起きるのは「遅い」というような場合に使います。
また「遅く」という意味にもなります。
一方 slow は、人や物の動きが「遅い」や「(予定より)時間が遅れている」というような場合などに使います。
late の反対は early で、slow の反対は fast だと憶えておくとその違いがよりはっきりするのではないでしょうか。
また、slow は slowly のように ly を付ければ「ゆっくりと」という意味になりますが、late は lately とすれば「最近、近頃」などとなって、全く違った意味になってしまいます。
★それでは、上の解説を参考に、次の日本語を英語にしてみましょう。
① 父は毎日夜遅く帰ってきます。
② 私にとって大学に行くのはもう遅すぎるでしょうか。
③ その(掛け)時計は約10分遅れていた。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① My father comes home late every night.
この場合の late は「遅く」という副詞の意味で使われています。
come home late は、かなりよく出てくる表現なので、このまま覚えましょう。
また、主語に合わせて come に s を付ける必要があるかどうかも考えましょう。
② Is it too late for me to go to college?
この場合「遅い」は時期的なことについて述べているので late を使います。
it is too ~(for+人) to+動詞は、「~するのは(あまりにも)~すぎる」という it を使った特別な言い方ですね。
また、college は (a) university でも結構です。
③ The clock was about ten minutes slow.
この最後の問題は少し難しかったかも知れませんね。
時計の進み具合が「遅い」という場合は slow をこのように使います。
そこで「~分(時間)遅れ」は、minute(s) slow, hour(s) slow という形で覚えましょう。