get up と wake up
説明と問題
● この2つの語句は、共通して「起きる」という意味で使われることがあります。
この意味で使われるときの大きな違いは、wake up は「目を覚ます」で、get up は「(眠っていた状態からめをさまして)起き上がる」ということです。
厳格に言うと、wake up の「目を覚ます」というのは、寝床の中にいて眠りから覚めるだけのことで、寝床から起き上がる行為は含まれません。
実際には、「目を覚ます」と言うことは「起床する」という意味で使うこともあるでしょうから、どちらを使っても同じように理解される場合もあるでしょう。
それでは、上記の語句を使って、次の3つの日本文がどのような英文になるか少し考えてみてください。
①起きなさい、学校に遅れるわよ。
②君は毎朝何時に起きるの。
③私はよく午前3時くらいに目が覚めます。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Get up, or you'll be late for school.
この場合の「起きなさい」は、目を覚ましていない人に対して wake up と言っても問題ないでしょう。
or は「さもないと」という意味ですが、省略しても結構です。
② What time do you get up every morning?
こういう場合の「起きる」は、「起床する」という意味で使うことが多いと思うので、get up がより適切だと思います。
この例で wake up を使うと、「何時に目が覚めますか」と取られかねません。
人によっては wake up を使う人もいるでしょう。
③ I often wake up at about 3 o'clock in the morning.
この例文では「目が覚めます」とあるので、当然に wake up が適切となります。
about は around にすることもできます。
また o'clock はなくても構いません。
morning は night にして言う方もいると思いますが、夜中の3時となっていたとしても in the morning を使うのが普通です。