cook と make
説明と問題
ここでは、料理を「作る」という意味で、この2つの動詞を比べてみたいと思います。
料理をするには、煮たり、焼いたり、揚げたりといろいろな方法があります。
そこで、次の4つの日本語を英語にしてみましょう。
① 私は料理を作るのが好きです。
② 私はきのう日本料理を作った。
③ 母は昼食にたこ焼きを作った。
④ メアリーは毎日サラダを作ります。
それでは、それぞれの英文がどのようになるか少し考えてみてください。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① I like cooking.
② I cooked (made) some Japanese dishes yesterday.
③ My mother cooked takoyaki for lunch.
④ Mary makes salad every day.
①の場合は cooking を making にすることはできません。
make は料理以外にも、一般的に、物を“作る”の意味として使われるので、I like making. では何を作るのかがはっきりしません。
そこで、②のように、作るものが“料理”だとはっきりすれば cook と make の両方を使うことができます。
しかし、cook は熱を使って調理するという意味で使われるので、そのつど、使い分けが必要になります。
③の「たこ焼き」を作る場合は、小麦粉を練ったりして、最後には“焼く”という調理法になるので、通常はこれを make に置き換えることはできません。
でも、make takoyaki としても takoyaki が何であるかが知っている外国人なら通じるでしょうから、日常的な会話では使っている人もいるようです。
④の「サラダ」を作る場合は、熱を加えた具材が入る場合もあるでしょうが、通常 cook は使いません。
同じように「寿司を作る」でも make sushi となり cook ということは普通はないでしょう。
ちなみに、料理ではありませんが、「コーヒーを入れる」という場合には、動詞として make を使います。
Nancy made a cup of coffee for me.
「ナンシーは僕にコーヒーを入れてくれた。」
それから「スープ」は、通常火や熱を使って作るものですが、これも make soup となり cook を使いません。
何にでも例外はつきものですから、そういったものは1つ1つ覚えるしかないでしょう。