close と shut の使い方や問題
説明と問題
close と shut は、動詞で「閉める」という意味で、ほぼ同じように使うことができます。
例えば「窓を閉める」であれば、close/shut the window と、両方の単語が使えます。
しかし、他の語句の組み合わせによっては、片方しか使えない場合があります。
例えば shut+人+in で「人を~に閉じ込める」となって、close はこの場合使えません。
それでは、次の日本文がどのような英文になるか少し考えてみてください。
① 玄関は静かに閉めて下さい。
② この道路は夜の10時に閉められます。
③ 誰が彼女をその部屋に閉じ込めたのですか。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Please close the front door quietly.
ただ「ドアを閉める」というような場合には、shut も使えますが、ここでは「静かに」という言葉があるので、close がより適しています。
Hey, shut the door.「ちょっと、ドアを閉めてよ。」のような感じなら問題ありません。もちろんこの場合にも close を使うことができます。
つまり、shut は、“パタン”とか“ピシャリ”といった感じで閉めるような場合に、特に向いているとも言える単語です。
② This road is closed at 10 pm.
「道路が閉められる」というのは「封鎖される」という意味です。
このように道路や空港といった場所が「封鎖される」という場合は close が使われます。ここでは受動態になっているので、 closed と過去分詞になっています。
③ Who shut her in the room?
この例文では who 自体が主語になっているので、そのすぐ次に動詞が来ます。
上記で説明している通り「閉じこめる」という意味では close を使うことは出来ません。
なお、shut の変化は shut - shut - shut なので注意しておきましょう。
この問題は特に難しかったと思いますが、このような使い方もあるということも覚えておくと、いつか役に立つかも知れませんよ。