bring と take の使い分けを覚えよう
説明と問題
bring と take は、物を運ぶという意味では、それぞれ「持ってくる」と「持って行く」という訳し方ができます。
また、人の場合には「連れてくる」と「連れて行く」といった訳し方もできます。
これらを日本語で考えると簡単そうですが、聞き手と話し手の位置関係が重要になるので、混乱することがよくあるのです。
視点をどこにおいて話すかで、bring が take になったり、その逆になることもあるので注意しなければいけません。
それでは、次の日本文がどのような英文になるか考えてみて下さい。
① 新聞を持ってきてくれる。(人にお願いをしている状況)
② お父さんが、あなたをそのテーマパークに連れて行ってくれたのですか。
テーマパーク theme park
③ 僕は彼女に赤いバラの花束を持って行きました。
赤いバラの花束 a bouquet of red roses
④ 妹も一緒にあなたの家に連れて行ってもいいですか。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Bring me the newspaper, please.
お願いしている本人の方に物を”持ってくる”ことになるので、ここは bring を使います。
文型としては (bring+人+物)となっていますが、物が代名詞の場合は(bring+物+to+人)の形にしかできません。
この例文では物が代名詞ではないので両方の形が可能です。
つまり、 Bring the newspaper to me, please. とすることも可能です。
② Did your father take you to the theme park?
話し手から離れた所に「連れて行く」ということで、ここはそのまま take が適切な選択になります。
文型としては (take+人+to+場所)となっています。
物が場所になっているので、この語順でしか言えません。
③ I brought/took her a bouquet of red roses.
この例文では「持って行く」となっているので、 一見すると take しか使えない感じがしますが、彼女を中心に考えた場合は、その場所が重視されるので
bring も使えます。
これも以下のように人と物を入れ替えることができます。
I brought/took a bouqet of red roses to her.
④ Can I bring my sister to your house (with me), too?
この英文では「連れて行く」が bring になるのが普通といえるでしょう。
take でも通じますが、聞き手のいる your house が目的の場所として重要視され、聞き手の立場が尊重されていると考えて下さい。
with me は私と一緒にということで日本文にはありませんが、このように with+人の語句が付くことがよくあります。