above と over の意味と使い方
解説と問題
above には「~の上に、上の方に」というような意味がありますが、この意味で考えた場合、 on や over という単語も同じように使える感じがしますね。
on との違いは、”上にはあるが接触せずに離れている”ことです。
over は above と同じように、接触せずに何かの上にあるという状態を表すことができますが、 above の場合は、その真上を指すことがあります。
over は「~を超えて、~以上」というような意味でも使えます。
それでは、次の3つの日本文がどのような英文になるか少し考えてみてください。
① 私はソファーの上にかかっている絵が嫌いだ。
② その川には小さな橋がかかっていました。
③ 水は私の腰の上まであった。
腰 waist
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① I don't like the picture above/over the sofa.
この例文では above と over のどちらも使うことが可能です。
ソファーに接するように絵を掛けているのであれば on も可能ですが、それは普通ではあまりないと思います。
また、don't like の代わりに hate 「嫌い」という単語などを使っても構いませんね。
ただし hate は don't like より度合いが強くなります。
② There was a small bridge over the river.
この場合は、川の上をまたぐような状態を表しているので、above は使えません。
③ The water was above my waist.
above は「~より高い」という意味で使われることもあります。
したっがて、この例文では over は使えません。
少し難しい問題でしたが、above の1つの使い方として参考にしておいて下さい。
★その他次のような例文でも確認しておいてください。
Can you see the balloon over/above the tower?
「塔の上の気球が見えますか。」
over はその上を広くおおっているとか、「越えていく」というような状態を表せるので、次のようにも言えます。
A UFO flew over my head.
「UFOがぼくの頭の上を飛んでいった。」
over はまた、「~以上の」といった意味で使われることもあります。
I think she is over sixty
「彼女は60歳を越えていると思います。」
ところで、on は必ずどこかに接している状態なので、次の文では above や over を使うと猫の位置が違ってきます。
ベンチの上に猫がいます。
There is a cat on the bench.
この猫はベンチの上に座っているか、寝そべっている感じがします。
There is a bird in the tree over the bench.
「ベンチの上の木に鳥がいます。」