problem と question の違いと意味
説明と問題
この2つの単語は、日本語の訳として「問題」とする場合があり、特にこの点でどちらを使うべきかを迷う部分が出てきます。
problem は、一般的に言うと、人が抱える解決すべき「問題」で、その過程において、十分な熟考や検討が必要であったりするものを特に指しています。
簡単に言えば「厄介な悩み事」という言い方もできるでしょう。
「障害」や「課題」などにも訳されることもあるでしょう。
question は、普通は単なる疑問や質問であって、学校等における数学や英語といった、特に学問上で使われる問題を指す時に使われることが多いでしょう。
また、この単語は動詞として、「質問する、尋問する」という意味でも使われますが problem には動詞の働きがありません。
それでは練習問題に挑戦してみましょう。
問題
◆上記の解説を参考にしながら、次の英文の( )に、problem か question のどちらか適切なものを選び、必要に応じて形を変えてみましょう。
① I want everyone to see those ( ) in the poor country.
② We aren't worrying about the ( ) kid at all.
※ kid 子ども
③ He doesn't think that it's a ( ) of age.
④ I have to solve the ( ) by tomorrow.
※ solve 解く、解決する
⑤ May I ask you some ( ) about your elder sister?
※ elder 年上の
解答と解説
それぞれ、次のようになります。
① I want everyone to see those (problems) in the poor country.
「皆さんにその貧しい国の抱える問題を見て頂きたいのです。」
発展途上国などでは、特に医療やインフラなどの多くの問題がありますね。したがってここでは problem が妥当となり、those があるので複数形にいなければなりません。
② We aren't worrying about the (problem) kid at all.
「私たちはその問題児の事は全く心配していません。」
この場合は、”問題児”という、ある程度決まった言い方ですから problem が正解となります。
※問題児という言い方は、今では少し差別的な言葉になるかも知れませんが、練習問題ということで、何卒お許しください。
③ He doesn't think that it's a (question) of age.
「彼は年齢の問題とは思っていません。」
ここで言う年齢の問題とは、年齢が関係しているという程度の意味ですので、problem は使えません。
これもある程度決まった言い方になっており、a question of honor で「名誉の問題」という歌の歌詞もあります。
④ I have to solve the (problem/question) by tomorrow.
「明日までにその問題を解決しなければ(解かなければ)ならいのです。
この場合は前後関係も分かりませんので、両方を使うことが可能です。
学校の宿題とかであれば question がより適切になるかも知れません。
それぞれ複数形にすることも可能です。
⑤ May I ask you some (questions) about your sister?
「君のお姉さんの事でいくつか質問してもいいですか。」
ここでは ask という単語が使われているので、question が正解となり、その前に some があるので複数形にすることを忘れないようにしましょう。
つまり ask some problems という言い方はしないということです。