people と person
説明と問題
どちらも「人」を表す単語ですが、people はこのままで複数形なので「人々、人たち」などと訳すことが多いですね。
peoples とすると、異なった人種や民族などを意味することになります。
一方 person は、このままでは単数形なので persons とすれば「人々」という複数形になります。
日常会話では「人々」を複数形で表す時は通常 people が使われます。
それでは、次の3つの日本文がどのような英文になるか少し考えてみてください。
①彼はとてもいい人だと思いますか。
②この歌を知っている人はあまりいませんでした。
③私はその学校でたくさんのアフリカの人たちに会いました。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Do you think (that) he is a nice person?
「彼」という語があるので、単数形の「人」を表す person を選ぶのが正解ですね。また、person の代わりに man とすることもできますよ。
そして nice は good などにしてもいいですよね。
ここはあまり難しくはなかったと思いますが、間接疑問文になっているので、that より後ろの語句の順番に注意してください。
② Few people knew this song.
日本語の「人」につられて、person を使ってはいけませんよ。 few は「ほとんど~ない」の意味ですが、とりあえず複数を表しています。
これは英語独特の言い方で few people は「ほとんど~の人はいない」のように考えておきます。
したがって、すでにこの主語の部分で否定文になっているので、Few people didn't know this song. とすると2箇所で否定を表すことになります。
この英文は次のように関係代名詞を使って表現することもできます。
There were few people who knew this song.
しかし、この場合は関係代名詞を使うと少し文章が長くなるので、最初の例文のようになることが多いでしょう。
③ I met many African people(s) in the school.
「アフリカの人たち」が、ただ1つの民族であれば African people で良いのですが、アフリカという国家はないので、いろいろな民族の人たちが含まれていることも十分に考えられます。
したがって African peoples となることがよくあります。
また、many は a lot of などでも良いですね。