memorize と remember の違いと意味
この2つは記憶に関する意味を持っている単語ですが、その意味や使い方が少し違うので気を付けましょう。
memorize は、memo の動詞で、物事をある程度積極的に学ぶことによって「記憶する」ことです。
つまり、しっかり意思を持って覚えようとすることです。
remember は、すでに頭の中にある記憶のことで、それを「思い出す」「覚えている」という感じで使う単語です。
場合によっては、文法的にどちらでも使うことが可能な場合もありますが、不自然になることがあるので注意して使いましょう。
それでは練習問題に挑戦してみましょう。
問題
◆上記の解説を参考にしながら、次の英文の( )に、memorize か remember のどちらか適切なものを選択して下さい。状況によって形を変させる必要があります。
① Do you ( ) when my birthday is?
② We'll have to ( ) these formulas for the next exam.
※ formula 公式
③ I can't ( ) the way to her house from here.
④ My little sister ( ) many Chinese characters when she was in Japan.
※ Chinese character 漢字
⑤ He is really good at ( ) names.
解答と解説
それぞれ、次のようになります。
① Do you (remember) when my birthday is?
「私の誕生がいつか覚えてる?」
人の誕生日を一生懸命覚えようとする場合もあるでしょうが、この日本語の訳のように、覚えているとするのが普通でしょうね。
② We'll have to (memorize) these formulas for the next exam.
「今度のテストのためにこれらの公式を覚えなけれならないだろう。」
積極的に記憶しなければならない物事に対しては、このように memorize を使うことになります。
Do you remember these formulas? と言うことは可能ですね。
「これらの公式を覚えていますか。」
③ I can't (remember) the way to her house from here.
「ここから彼女の家へ行く道が思い出せません。」
通常、道順等は積極的に記憶するものでもありませんし、この例文においては momerize にすると、「彼女の家に行く道を記憶することができない。」のようになり、不自然になってしますでしょう。
④ My little sister (memorized) many Chinese characters very hard when she was in Japan.
「私の妹は日本にいる時にたくさんの漢字を一生懸命に覚えました。」
この英文も、この日本語のようになるのが自然だと思います。
remember にすると、「~たくさんの漢字を一生懸命に思い出しました。/覚えていました。」のようになり、状況によっては言えなくもないとは思います。
⑤ He is really good at (remembering) names.
「彼は(人の)名前を覚えるのが得意だ。」
これは少し難しかったと思います。
名前を覚えるのは学習のようなものではなく、通常は単に記憶として残っていくものなので、memorize を使うと不自然になるでしょう。
be good at 「~が得意だ」という語句の後は、動詞を ing形にしなければいけません。