hour と time
説明と問題
初級者の方には「時間」と言えば、 time という単語がまず思い浮かぶのではないかと思います。 それぞれ次のように書くことができます。
また hour という単語も「時間」という意味で使われますが、この2つは全く違った意味合いで出てくるので、注意が必要です。
しかし、この「時間」がどのような文章の中で使われているかを読み取らなければ、 hour と time という単語の使い分けで大きなミスをしてしまう恐れがあります。
次の3つの日本語を英語にしてみましょう。
① 私はきのう9時間寝ました。
③ 楽しい時間を過ごしてください。
それぞれの英文がどのようになるか、まずはノートなど書いた後で答え合わせをしてみましょう。
解答と解説
① I slept for nine hours yesterday.
この「時間」は、何時間という時間数を言っているので、この場合には hour を使います。
time には回数を表す意味もありますので、 time を使えば、次のようになります。
I slept nine times yesterday. for はもちろん使えません。
「私はきのう9回寝ました。」
こうすると、9回寝起きをしたというようなことになってしまいます。
ところで、hour の発音は「アウア」のようになり、最初が母音なので、1時間とするときは a ではなく an としなければならないことに注意してください。
② I had no time to sleep yesterday.
この「時間は」時間数ではなく、「ある一定の(間の)時」を表していますので time を使います。
これは次のようにも応用できますよ。
I didn't have enough time to sleep yesterday.
「昨日は寝られる時間が十分(あまり)なかった。」
この time の意味で使った表現では for a long time がよく使われます。
We lived in London for a long time.
「私たちは長い間ロンドンに住んでいました。」
③ Have a good time.
これはかなりお決まりの挨拶的な表現なので、聞いたり使ったりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
日本語の意味を直訳しなければ、「楽しんで下さいね。」とかでも良いでしょう。
この他に Enjoy your stay. など、海外から来た人にも使えますね。
様々なシーンでの軽い別れの挨拶に Have a good one. という言い方もよくします。
たまには Have a good day. などの代わりにも使ってみましょう。