holiday と vacation
説明と問題
この2つの単語は「休暇、休日」などという意味でよく使われますが、イギリスとアメリカでの使い方でも少し違いがあります。
まず、イギリスでは仕事の休みなどに holiday が使われます。
アメリカでは代わりに vacation が通常使われますが、これは比較的長期の場合です。
また、イギリスで vacation が使われるのは、大学の学期間の「休日」の場合です。
逆にアメリカで holiday が使われるのは、国家の法定した休日(祝日)に限られているようです。
それでは、次の3つの日本文がどのような英文になるかを考えながら( )内に適切な語句を入れてみましょう。
① ほとんどの店はクリスマスの休暇で閉まっていました。
Most shops were closed for the Christmas ( ).
② アメリカにあるその大学の夏休みはとても長い。
The university in the USA ( ) a very long summer ( ).
③ 妹は休暇をとって日本に帰ってくる予定です。
My sister is going to take ( )( ) back to Japan.
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Most shops were closed for the Christmas (holiday(s))
クリスマスはアメリカでもイギリスでも、また他のキリスト教徒の多い西欧の国々ではほぼ祝日になっているので、この場合は単数の holiday または、複数の
holidays になることが多いでしょう。
どちらでも意味は同じです。
ただ アメリカでは Christmas vacation と言うこともあるようです。
② The university in the USA (has) a very long summer (vacation).
アメリカにおける話になるので vacation にします。
動詞は主語が The university なので「大学が持っている」というような感じで have が使われますが、この場合は単数なので has にします。
③ My sister is going to take (a)(holiday / vacation) back to Japan.
単に休暇を取るという場合は a が付きませんが、休暇を取って旅行するというような場合は、この例文のように冠詞の a が付きます。
また、ここでは話の相手がどこの国の人か特定されないので holiday または vacation のどちらでも可能でしょう。