fly と fry
説明と問題
この2つの単語の意味は全く違うのですが、スペルと日本語での発音が似ているので使い間違えることがよくあると思います。
fly の主な動詞としての意味は「飛ぶ、飛ばす」で、fry は「(油で)揚げる」ですから、これを間違えて使えば滅茶苦茶な英文になりますね。
そこで間違って使わないようにするために、どっちがどっちかをすぐに分かるようにしておきたいところです。
つづりの違いは l と r だけなので、日本人にとっては聞き取りや発音の区別がつけにくいのですが、ここを集中的に意識して練習してみましょう。
例えば「フライドチキン」のフライドは、日本語表記ではどちらがどちらか分かりませんが、この英語の変化形を知っていれば、すぐに正解することができるでしょう。
それぞれの変化形は次の通りです。
fly - flew - flown
fry - fried - fried
つまり fly にはフライドとなる変化形がないので、フライドは fry であることがわかりますね。
あとは過去形か過去分詞形のどちらかということになりますが、これは「揚げられた」という意味なので、過去分詞形の fried になります。
それでは、次の日本文がどのような英文になるか考えてみて下さい。
① 君はポテトフライが好きかい。
② 彼らは今日飛行機でロンドンに旅たちました。
③ ここでドローンを飛ばしてはいけせん。
ドロ―ン drone
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Do you like french fries?
ポテトフライも揚げているので fry を使います。
ところで、ポテトフライは和製英語なので、これは french fries(フレンチ・フライズ)という言い方が良いでしょう。
fried potate でも通じなくはありませんが、普通はこのようにはあまり言いません。
ただ、簡単に fries(フライズ)とだけ呼ぶこともあります。
イギリスでは fish and chips という魚の白身を揚げたものとポテトフライがセットになったジャンクフードがあり chips(チップス)と呼びますが、アメリカだとこれはポテトチップスの意味に捉えられてしまうでしょう。
② They flew to London today.
「飛行機で行く」という言葉も fly 1つで表現することができます。
fly を使わない場合は次のように言うこともできるでしょう。
They left for London by plane today.
③ Don't fly a drone here.
この「飛ばす」は「(飛行物体を)操縦する」という意味です。
You can't/mustn't/may not fly a drone/drones here. などとも表現できるでしょう。
看板としては次のようなものもあります。
NO FLY DRONE
NO DRONE ZONE