class と lesson
説明と問題
class と lesson は、どちらも「授業」という意味を持つ単語で、この意味では両方とも使える場合があります。
もちろん異なる単語なのですから、それぞれにしか使えない場合もあります。
class は、学校の授業など、一定の集団の中での教育、学習のために使われることが多いのですが、lesson は個人的な習い事などで使われることが多いでしょう。
特に lesson は class を細分化したものとして扱われることがあります。
例えば、音楽の授業の中には、ギターのレッスンがあったり、笛のレッスンがあったりする学校もあるでしょう。
それでは、次の3つの日本文がどのような英文になるか少し考えてみてください。
① 授業中は静かにして下さい。(静かな quiet)
② 私たちは毎週水曜日は7時間授業なのです。
③ 彼女は今日もピアノの授業に行かなければいけないのですか。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
① Please be quiet in class.
「授業中」というのは、決まった言い方ですから、この場合に in lesson という言い方をすることはありません。
quiet は形容詞で、命令文にすれば、その前に be が必要ですね。
please は、あっても無くても構いません。
「静かにしなさい!」とだけ言う場合には、Silence!(サイレンス)と、一語で命令することもあります。
② We have seven classes every Wednesday.
これは、学校の授業時間を表していると考えるのが普通でしょうから、seven lesson などという言い方はしません。
それぞの授業の時間ではなく、英語や数学、国語といったような授業のコマがいくつあるかを表現しているわけです。
その背景がはっきりしなければ、次のようにどちらでも使える状況もたくさんあります。
We have a music class/lesson at ten.
「10時から音楽の授業があります。」
ところで「毎週水曜日」は on Wednesdays としても良いでしょう。
③ Does she have to go to a piano lesson today, too?
これは日本語からも明らかなように、彼女一人がピアノを習いにどこかに行くというような状況でしょうから、lesson が適切ですね。
しかしながら、どこかの施設や専門学校などに、ピアノやギターを教えるクラス(授業)があれば、それは piano class や guitar class
と言ったりする場合もあります。