bad と wrong
説明と問題
bad と wrong の最も基本的な違いは、bad は、「悪い」、ということでつまり、not good 「良くない」という意味です。
また、「ひどい、下手な」などの意味があることも覚えておきましょう。
wrong は、「間違っている」ということで、つまり not correct 「正しくない」という意味です。
それでは、次の3つの日本文がどのような英文になるか少し考えてみてください。
①電話番号を間違えていませんか。
(ヒント)主語は you で始ります。
②彼のテストの成績はひどかった。
(ヒント)成績は score にします。
③それはおかしな考えだと思いまよ。
(ヒント)I think (that) の英文にしてください。
解答と解説
それぞれ次のように書くことができます。
①You have the wrong number, don't you?
「電話番号を間違えている」や「間違い電話は」という言い方では、普通
wrong number と言い、wrong を使います。
そして、この wrong number には必ず the を付け忘れないようにしましょう。
ところで、よそから掛かってきたものなら、主語としては you を使い、自分が掛けたものなら、もちろん I を使い、その動詞としては have が使われます。
②His test score was bad.
「ひどかった」という意味を表す単語は、他にはいくつでもありますが、ここでは wrong は使えませんよ。
この場合の「ひどい」は「悪い」と考えて、迷わず bad を使いましょう。
③I think (that) it is a bad/wrong idea.
この問題では2通りの考え方ができそうです。
1つは、bad にすると「良くない考え」ということで、まさに「そういう考えを持つことは悪いこと」であるなどの感じになるでしょうか。
そして、wrong の場合には、「間違った考え」で「勘違いしている考え」というような感じになるでしょう。
ただし、状況によっては同じような意味になることもあると思います。